合切袋(がっさいぶくろ)

合切袋は細々した携帯品一切を入れる縦長の袋です。江戸時代の国語辞典『俚言集覧』(りげんしゅうらん)には「身に携帯するものを一切入るゝ袋をいふ」とあります。また金銭などを入れることから国木田独歩(くにきだどっぽ)の『女難』には「合財袋」とあり、財の字が書かれています。
合切袋の形状は主に三種類に分けられます。革に直接穴を開けて紐でくくるもの、革に穴の開いたコキを縫い付けてそこに紐を通すもの、袋の上部にコキを付けて紐でくくるものがあります。
今回の展示は小型ですが収蔵品の多くは縦30.0~横20.0(㎝)程度の大きさです。

合切袋